平城宮いざない館 秋季特別展「平城京の町なかのお役所 -大学寮と鋳銭司-」
2024.11.04 19:14
- 奈良市の平城宮いざない館では、奈良時代の役所について興味深く伝える特別展が開かれています。
- 政治の仕組みが整い、中央集権体制が確立された奈良時代には、今の大学のさきがけとなる役人の養成機関「大学寮」があったとされます。役人をめざす人が儒教や法律を学び、計算能力を磨いたといいます。ほど近い場所からは、大勢の食事を賄うために食料などを貯蔵したとみられる壺や甕などが出土しています。
- そして、こちらは当時の貨幣。
- 「和同開珎」や「神功開宝」などをつくっていた「鋳銭司」と呼ばれる役所は平城京のなかに存在したとされるほか、大阪・難波宮の遺跡からも鋳造過程のものとみられる遺物が出土しており、貨幣が幅広く作られていたことをうかがわせます。
- 教育や経済、生活を支えた役所に焦点を当て、律令国家の一端を浮かび上がらせるこの催しは、11月24日まで開かれています。