地価公示 全用途の平均で17年ぶりに下落脱却
2025.03.19 17:29
- 2025年1月1日時点での地価が公示されました。県内ではすべての用途の平均変動率が0.0%と横ばいになり16年続いた下落から脱却しました。

- 地価公示は国土交通省が毎年1月1日時点の土地の価格を表すものです。2024年からの平均変動率を用途別でみると住宅地でマイナス0.2%と下落が続くものの、下落幅は縮小しています。住宅地のうち戸建てで最も高かったのは奈良市学園北1丁目が1平方メートルあたり32万8000円で2024年より6.5%上昇しています。
- 商業地ではインバウンドなど観光需要の高まりなどの影響で奈良市で上昇幅が拡大。平均変動率では2024年より0.9%上がり、3年連続で上昇となりました。また工業地では昭和工業団地など災害リスクの少ない内陸型の土地が好まれることなどから1.9%上がり、10年連続上昇となりました。このため、全ての用途の平均変動率は0.0%と横ばいになり2009年から続いていた下落から脱却しました。
- しかし今後は建築コストの増加や金利の変動による影響などもあり2026年に向けた見通しは不透明感があるということです。