戦争や疫病の終息を願う 金峯山寺で地獄絵図の焚き上げ
2023.10.23 19:18
- 世界的に活躍する書家紫舟さんが描いた「地獄絵図」の焚き上げが吉野山にある金峯山寺で行われました。
- 全長15mに及ぶ迫力ある四連作「地獄絵図」。奈良ゆかりの書家紫舟さんがコロナ禍で社会や人の心に弱さや地獄がうまれたと感じたことをきっかけにおよそ8カ月かけて完成させ2023年春に金峯山寺で展示した作品です。「地獄絵図」の焚き上げは今、世界で起こっている戦争や疫病、人の心の中にある怒りや憎しみなどをすべて焼き尽くし心の平和を願おうというものです。この日は僧侶らが本尊の蔵王大権現へ焚き上げを行う報告をした後蔵王堂前で心の平和を願う祈願文が読み上げられ護摩壇に火が付けられました。
- 読経と共に炎が大きくなっていくと「地獄絵図」がひとつひとつ護摩壇に立てかけられ、全てが焼き尽くされました。
- 参列者らは「地獄絵図」から炎が上がる光景を見守りながら平和が訪れるよう祈っていました。