野外能の起源 奈良の伝統行事「薪御能」はじまる
2023.05.19 19:00
- 歴史ある奈良の伝統行事「薪御能」が、19日から奈良市内で始まりました。
- 春日大社と興福寺で上演される「薪御能」。このうち、春日大社では19日午前、咒師走の儀が行われ、金春流の金春憲和さんらが「翁」という演目を奉納しました。各地で行われる薪能の起源とされる「薪御能」は、平安時代に興福寺の修二会で能の原型である猿楽が舞われたのが始まりといいます。
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- 奉納された「翁」は、国家の安泰や五穀豊穣を祈る儀式的な内容で、能の古い形を留めています。「薪御能」は20日まで行われ、観世・金春・宝生・金剛の四座による能と、大蔵流の狂言が上演されますが、19日夕方に興福寺で予定されていた南大門の儀は、雨のため、なら100年会館に会場が変更されました。