犯罪被害者支援奈良県民のつどい 中国で長男亡くした遺族 奈良市内で講演
2023.11.27 18:39
- 犯罪被害者やその家族などを支援する大切さを考える催しが奈良市内で開かれました。
- この催しは、犯罪や事故の被害にあった人を支える社会づくりを進めるため、県などが開くものです。式典では黙とうが捧げられたあと、1996年に大学生の長男が旅先の中国で強盗犯によって殺害された平井紀夫さんが講演しました。
- 平井さんは事件を振り返るとともに、当時、妻が近所の人からかけられた何気ない一言で深く傷付いたと話しました。
- 平井紀夫さん
- 「(近所の人から)「お元気で良かったですね」一言声をかけていただきました。妻にしてみれば元気であるはずがないわけです。近所の方からすれば励まそうというお言葉が、被害者にとっては本当に厳しい「二次被害」になると覚えていただければありがたいと思います。」
- 犯罪被害者は精神的、経済的にも「二次被害」と言える大きな負担を受けているといいます。
- 平井さんは20年以上にわたり自らも犯罪被害者の支援に携わった経験を紹介し、「加害者によって一方的に人生を変えられた被害者を支える人が必要」と話しました。
- そして国や自治体、様々な団体が一丸となって途切れない支援を続けていくことの必要性を強く訴えました。