県内企業の景気判断 2期ぶり悪化
2023.11.09 18:30
- 南都経済研究所が発表した2023年7月から9月の地元企業動向調査で、県内の景況感を示す指数はマイナス16.8となり、2期ぶりに悪化しました。
- 指数は、景気が「良い」と答えた企業から「悪い」と答えた企業の割合を差し引いたものです。今回の調査では県内292の企業から回答があり、前の3カ月と比べて製造業は22.6ポイント下がったマイナス25.2。非製造業では5.6ポイント下がったマイナス8.7でした。建設業や不動産業が20ポイント以上上向いた一方、ホテル・旅館業は、県の旅行支援策が一部の団体旅行を除き7月末で終了したことや、外国人客の利用が伸びなかったことなどから110.1ポイント下がったマイナス54.5となりました。南都経済研究所は、「原材料価格の高止まりによる収益の落ち込みや、記録的な猛暑の影響などで、幅広い業種で景況感の悪化の傾向が見られた」とし、次の3カ月については、「個人消費の持ち直しや設備投資への意欲を背景に、景況感の緩やかな改善が見込まれる」としています。