27日(金)

北部
南部

28日(土)

北部
南部
  • ただいま放送中
  • 16:00
  • 韓国ドラマ 瑠璃<ガラス>の仮面 #63「夫を振り向かせるために」<日本語字幕>絡み合う4人の壮絶な運命とは!?復讐の果てに待ち受ける衝撃の結末!!
  • 次の番組
  • 16:30
  • テレビショッピング
奈良のニュース
奈良市の菅原遺跡 円形建物は多宝塔の形か 復元案発表 
2023.04.12 17:53

奈良市の菅原遺跡で出土した奈良時代に建てられた円形の建物の跡について、元興寺文化財研究所は仏塔の1つ、多宝塔の形をしていた可能性が高いとする復元案をまとめました。


菅原遺跡では2020年度の発掘調査で柱の穴や石材を抜き取った跡が円形に並ぶ建物跡が見つかりました。菅原遺跡については大仏造営に力を尽くした奈良時代の僧・行基にゆかりの深い寺院「長岡院」の跡とする説がこれまでにあり、東大寺を望む立地などからも円形の建物を行基の供養堂とする見方が浮上していました。元興寺文化財研究所がこの程まとめた発掘調査報告書によりますと、出土した瓦などから、建物の創建年代は749年から760年ごろと推定され、行基が亡くなったとされる749年と重なるということです。そして建築史の専門家らと復元案を検討した結果、円形に並ぶ石材の抜き取り穴は円形の壁を受ける石があったと判断されました。これまでに出土していた小型の瓦から、建物の上には瓦葺きの正方形の屋根と相輪があり、壁の外側に巡らされた柱は桧皮葺き(ひわだぶき)の裳階(もこし)を支えるためのもので、仏塔のひとつである多宝塔に似た建物の可能性が高いといいます。日本での多宝塔の起源は平安時代初期と考えられていますが、中国では8世紀の壁画に、似た形式の建物が描かれています。

発掘調査を担当した滋賀県立大学・佐藤亜聖教授

「8世紀の中国との交流の中で考案された可能性が高いだろう。行基信仰らしい建物の形状ではないかと考えています。」


なお、研究所では菅原遺跡の出土遺物などを元興寺で今年の秋に公開することにしています。