山岳遭難防止の取り組み 奈良南高校に警察が感謝状
2023.12.11 18:40
- 登山届の提出箱の製作などを通じて、山での遭難を防ぐ活動に協力した県立奈良南高校に、警察から感謝状が贈られました。
- 11日は、吉野警察署の井澤敏和署長が奈良南高校の吉野学舎を訪れ、活動に協力した生徒に感謝状を手渡しました。奈良南高校の森林科学コースでは、地域の資源を活用して世の中に役立てる取り組みを行っています。生徒らは、2023年の夏に登山届の提出を呼びかけるメッセージを添えた吉野杉のコースターを100枚作り、夏山への登山者に配りました。また、2学期には、木工の授業の中で登山届の提出箱を制作しました。
- 高さ60センチ、幅30センチ、奥行き40センチほどの提出箱には吉野桧が使われており、扉を開けると、オンラインでも届け出ができるようにQRコードが焼き付けられています。登山届の用紙が入れやすいなど工夫されているほか、屋外に置かれることを想定して塗料で防水加工が施されており、今後、大峯奥駈道の行仙岳の登山口に設置される予定です。吉野警察署は、こうした取り組みが、山岳遭難の抑止に貢献しているとしています。
- 奈良南高校 森林科学コース 3年 反田嘉弥さん
- 「自分たちが作った作品が人の役に立てて、人から感謝されることがうれしいです。」
- 吉野警察署 地域課 松本英吉課長
- 「(提出箱は)機能性とデザイン性にあふれた非常にいいものだと感じています。安心・安全に楽しく登山するためには、登山届がひとつの生命線となりますので、必ず提出していただくようによろしくお願いします。」