神仏の垣根を超えて祈り 春日大社藤霞殿で初の神事
2025.04.10 19:08
- 春日大社萬葉植物園内に新たに建てられた藤霞殿で、初めての神事が行われました。

- 鎌倉時代、春日大社の境内には興福寺の僧侶が、春日の祭神に国家安泰を祈願する建物があったといいますが、明治初期の神仏分離令でほとんどが壊されました。藤霞殿は、その建物があったとされる場所の近くに、2025年3月に完成した寝殿造風の建物です。
- 9日は、春日鹿曼荼羅と興福寺南円堂の本尊・不空羂索観音菩薩の掛軸を前に、神事が行われました。

- 花山院弘匡宮司が祝詞で国家安泰などを祈り、続いて興福寺の森谷英俊貫首が読経を行いました。春日大社では、藤霞殿を神仏の垣根を超えた、祈りを捧げる施設などとして、活用していきたいとしています。
- 春日大社 花山院弘匡宮司
- 「日本人の心の中に、神仏というのは今も分け隔てなくあるわけでございまして、これからの未来も続けていくために、藤霞殿を建てた次第でございます」
