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奈良のニュース
奈良女子大学や企業など 「子守木」でシカの害から幼木を守る
2023.11.10 18:45

 奈良公園の木々をシカの食害から守ろうと、奈良女子大学と企業などが連携した取り組みが行われています。


 この取り組みは、東京の設計会社が、角材を自在に組み合わせて社会の課題を解決するアイデアを募集したコンペで、奈良女子大学の学生が優秀賞を受賞したところから始まりました。


学生が考案したのが、「子守木」と名付けられたこちらの枠組みです。奈良特有の問題としてシカの食害に着目し、奈良公園に植えられた若いサクラの木を守るために、2023年3月に設置されました。奈良公園とその周辺では、シカが柔らかい木の芽を食べ尽くすため木が育たず、植物のバランスが崩れているといいます。


「子守木」はシカの頭が柱の隙間に入らないようにつくられているほか、地面の近くまで守るような構造になっており、公園を訪れる人が根元を踏み固めて木の発育が阻害されないようにも工夫されています。10日は、メンバーが「子守木」の部材を交換する作業を行いました。部材として採用されたのは、シカが嫌って食べない外来種・ナンキンハゼの角材で、公園に生えていたのを伐採したものです。

参加したメンバーは―

「(ナンキンハゼは)広葉樹なので、重たくてしっかりしている印象です。(サクラの木が)どんどん成長してくれるのを楽しみにしています。」


日建設計 大庭拓也さん

「このアイデアは、学生さんが提案した時からほぼそのままでできているんですけれども、産・官・学の連携の形がやっと実ったなと思っています。」


 メンバーは今後も木の成長に合わせて定期的に部材の組み替えを行いながら、成果を確かめることにしています。

県地域デザイン推進局 竹田博康 局次長

「継続するには、皆さんの智恵と力といろんな取り組みの協働が大事になりますので、継続できるように一緒に取り組んでいきたいと思います。」