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奈良のニュース
橿原4歳女児暴行死 母親の交際相手の男に検察側が懲役8年を求刑
2025.03.10 18:55

 2023年6月、交際相手の娘である当時4歳の女の子に暴行を加え死亡させたとして傷害致死などの罪に問われた男の裁判員裁判で、検察側は10日、懲役8年を求刑しました。

 傷害致死などの罪に問われているのは大阪府門真市の建設作業員・山下翔也被告(28)です。起訴状などによりますと山下被告は、2023年6月橿原市に住む交際相手の女性の娘で当時4歳の田川星華ちゃんに腹部を圧迫するなどの暴行を加え死亡させたとしています。これまでの裁判で山下被告は、「暴行はしておりません」と起訴内容を否認し、無罪を主張しています。


 10日行われた裁判員裁判では、はじめに、女性の代理人が「私の願いは娘を返してほしいということだけ。山下被告を、厳しく処罰してほしい」といった女性の意見陳述を代読しました。


 論告で検察側は星華ちゃんが亡くなる前、「暴行を加えられたとされる時間に山下被告は星華ちゃんと2人だった」と指摘。「幼い星華ちゃんに暴行を加え、精神的、肉体的に苦痛を与えたことは悪質」などとして、懲役8年を求刑しました。

 一方で、弁護側は事件当時、女性と星華ちゃんは一緒に寝ていたとして、「山下被告に犯行の機会がなかった」と改めて無罪を主張しました。そして最後に山下被告は「僕はこの事件で言われているような暴行はしておりません」と述べました。


 判決は3月19日に言い渡されます。