企画展示 昭和の初めの奈良観光 史料保存館
2024.08.03 18:58
- 昭和初期に奈良の名所などを紹介したガイドブックの下絵とみられる風物画が奈良市の史料保存館で展示されています。
- 会場には昭和10年頃の奈良市内の観光名所を描いた「奈良名所風物画」が展示されています。保存館が2015年に寄贈を受けたもので、これまで作者や作成の経緯が不明でした。
- しかし、今回の展示の準備を進める中で昭和12年に刊行された観光ガイドブック「奈良名勝漫遊三日の旅」の挿絵とほぼ同じ構図や、よく似た箇所があることが分かり下絵である可能性が考えられています。双方に描かれている東大寺で参拝者が大鐘を撞いたり大仏殿で柱くぐりをしたりする様子は「奈良名勝漫遊三日の旅」の挿絵と見比べながら楽しむことができます。この企画展示は8月25日まで開かれ、8月14日には展示解説も行われる予定です。