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平安時代から続く春日若宮おん祭 お渡り式に記者が参加!
2024.12.18 18:56
古都・奈良の冬の風物詩春日若宮おん祭のお渡り式が17日行われ、奈良テレビ放送の大山記者が芸能集団「田楽座」の一員として参加しました。
大山加織 記者
「今日はこの後行われるお渡り式に参加するということで今から装束に着替えたいと思います。」
2024年で889回目を迎える春日若宮おん祭は平安時代以降神に捧げた芸能の姿を今に伝える行事として国の重要無形民俗文化財に指定されています。
大山記者が参加した「田楽座」は平安時代に始まる芸能・田楽を奉納する芸能集団で、実は、奈良を代表する伝統工芸とも深く関わっているといいます。
大山加織 記者
「装束に着替えました。今から田楽座の一員としてこの花笠を持ってお渡り式に参加します。」
この花笠は、奈良の伝統工芸「一刀彫」のルーツといわれていて、極彩色の木彫りの奈良人形が飾られています。華やかな五色の御幣を掲げ、笛や太鼓などを持って歩く「田楽座」は、平安時代に成立し楽器の演奏やちょっとした曲芸を披露する芸能集団です。
田楽座 座長
「花笠、そして御幣、これを先頭に練り歩くわけですけれども、これがいちばんの見どころです。沿道の方もたくさんいらっしゃるので喜んでいただけるように、あと奉納を立派にやりたいなと思っております。」
正午、いよいよお渡り式がはじまり一行は県庁前を出発しました。お渡り式は若宮の神が待つ「御旅所」まで、およそ3キロの道のりを歩きます。平安から江戸の美しい衣装や道具をまとったおよそ1000人と47頭の馬が練り歩く時代行列です。記者は「松の下式」を行う春日大社の一之鳥居で運んできた花笠を笛役の頭に乗せ、役目は無事終了。
その後、田楽座は「影向の松」の前で芸能を奉納しました。
大山加織 記者
「先ほどお渡り式が終了しました。長い歴史の中で途切れることなく続く春日若宮おん祭りのお渡り式に参加し、とても貴重な体験ができました。実際に花笠を持って田楽座の一員として歩くことで、これまで続いてきた伝統を受け継ぐ1人になれたことをとても嬉しく感じました。」
日本の伝統や文化が根付く春日若宮おん祭。奈良の1年の祭を締めくくる祭として900年近く続く歴史を途絶えさすことなく、この先も、伝統が引き継がれていきます。
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