初の発掘調査 北田原城跡 速報展
2023.05.31 18:32
- 生駒市北西部に位置する山城跡・北田原城跡で初めての発掘調査が行われその成果を公開する速報展がいま、生駒ふるさとミュージアムで開かれています。

- 北田原町の標高196メートルの場所に位置する北田原城跡では、2022年11月から県の依頼で元興寺文化財研究所が初の本格的な発掘調査を実施しました。これにより、石積みの遺構が確認され、一緒に出土した土器の形状などから、山城は16世紀中ごろの戦国時代に使われたとみられることが分かりました。
- 現在の近畿地方を治めていた武将・三好長慶が住んでいた飯盛城を守る出城として築かれたとされています。
- 出土品には、鉄鍋やすり鉢、鍋を火にかけるときに使う五徳などがあり、城の中で人が生活していた様子も見受けられます。
- 当時、武士は戦の時にのみ城にこもることが多かったとみられ、日用品が出土するのはとても珍しいことだといいます。
- 生駒ふるさとミュージアム・山内 紀嗣 館長
- 「お茶を飲むための風炉や五徳、お茶碗などが出ておりますので、山の上でおそらく茶会を開いていたんだろうということも分かりました。色々なものが見つかりましたので 見に来ていただけましたら非常にありがたいという風に思っております。」

- 当時を感じることができる速報展は6月4日まで開かれています。
