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「日本の建築史で最大級の塔」 奈文研 奈良時代の東大寺東塔の復元案まとめる
2024.04.25 18:44
奈良文化財研究所は奈良時代に創建された東大寺東塔の復元案をまとめました。相輪を含む高さは約70メートルとなり、日本の建築史において最大級の塔となることが分かりました。
奈良時代、東大寺の大仏殿の南側には東塔・西塔の2つの七重の塔が創建されました。西塔は平安時代に雷で焼失。東塔は1180年に戦火で失われ、鎌倉時代に再建されたものの室町時代に雷で再び焼失しました。東塔の高さについては「東大寺要録」や「扶桑略記」など4つの文献に記されていますが、23丈余り(=約70メートル)と33丈余り(=約100メートル)の二通りの記述があり、相輪を含めるかどうかも分かっていませんでした。
奈良文化財研究所は東大寺からの委託を受けて2018年から東塔の研究を行っていて、記述のある4つの文献の写本を遡ってそれぞれ詳しく調査しました。その結果、33丈余と記された写本は近世になって改められたもので、明確に33丈と記す史料は存在しないことが分かりました。そのため、奈良時代の東塔の高さは相輪を含めて「東大寺要録」に記載された23丈8寸、約68.1メートルになることが分かりました。これは日本の建築史において最大級の塔となるといいます。
一方で塔の高さに占める相輪の割合は38.2%と高くなりますが、古代の塔と比較したところ「妥当」と判断したといいます。
研究所では、今回の復元案が実際の建物として成立するか構造解析を行ったところ、部材に常にかかる荷重「長期荷重」では倒壊しないことが分かったといいます。
奈良文化財研究所 都城発掘調査部 箱崎和久部長
「我々が考えた復元案で建つのかどうか構造解析をしたんですけれども、そういうのはこれまでほとんどされたことがなかった。どういったところに構造的な弱点があるかが分かりましたし、それでもなんとか建つんじゃないかという見通しも得られたことが非常に大きかった。相輪が大きいところとか何かしら意味があるだろうと思うので、中国や韓国の(塔の)事例を含めて考えることで、何か分かってきたら良いなと思っています」
この研究成果について専門家は―
東大寺史研究所 栄原永遠男所長
「(東塔の高さは)33丈と22丈という2系統の史料があったんですけれども、これまで100年間ぐらい続いてきた論争に終止符が打たれたので、とても重要な成果じゃないかと思います。「東大寺要録」の記載が非常に正確だったということが明らかになったので、東大寺にとっても、とても重要な結果だと思っています。古代の塔の研究の基礎的なデータとして、とても重要な位置になるんじゃないかと思います」
発掘調査、文献史料の研究、構造解析によって復元された創建時の東塔の姿。東大寺は「天平の東塔の姿が知りたいという思いに、一つの答えをいただいたと受け止めています」とコメントを発表しました。
この研究成果をまとめた報告書はWebサイト「全国遺跡報告総覧」で公開されています。また研究所では6月29日に公開講演会を開くとしています。
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