横断標識ない横断歩道で 不適切な取り締まり40件 県警が発表
2023.05.26 19:00
- 本来、横断歩道を示す標識を設置する必要がある横断歩道で、県警が2018年から今年4月まで不適切な取り締まりを行っていたことが分かりました。
- 信号機のない交差点に横断歩道を設置する場合、原則として右折または左折する車両の運転者が確認できる道路標識と道路標示の両方が必要とされています。県警は県民からの問い合わせなどを受けてことし4月から横断歩道の標識を調査したところ、必要な標識が設置されていないなどの不適切な横断歩道が県内で少なくとも20カ所あることがわかったということです。
- このうち奈良市や大和高田市など8カ所の横断歩道では、2018年からことし4月までの間、不適切な取り締まりが40件行われていたということです。反則金はあわせて約32万円にのぼり、県警は反則金の還付や違反点数の抹消のほか、標識の移設や新設を進めているということです。県警は「道路標識の適正な管理が行われていなかったこと、その場所で取り締まりをしていたことにつきまして深くお詫び申し上げます」とコメントしています。また県警は、記録に残っていない2017年以前に反則告知を受けた人については、県警本部交通規制課や警察署で問い合わせを受け付けるとしています。