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原爆投下から78年 広島原爆の日 県内各地で平和への祈り
2023.08.06 17:27
広島に原子爆弾が投下されてから6日で78年です。
県内各地で平和への祈りが捧げられました。
このうち安堵町の極楽寺では広島にゆかりのある「広島大仏」の前で慰霊法要が行われました。
「広島大仏」は、戦後、原爆ドーム近くの寺に安置され人々の心のよりどころとなり、焼け野原と化した町の復興を見守り続けました。
寺では調査の結果、この大仏が「広島大仏」であると判明した2011年から平和祈念式典を行っています。
黙とうの後、住職が戦没者の慰霊と平和を願う言葉を読み上げました。
地域の住民などが参列し、遠く離れた奈良からも祈りが捧げられました。
町内から訪れた参拝者は「この式典が始まってからずっと寄せていただいております。(小さい頃は)落ちているものでも拾って食べていた時代やから、今のような平和が続けば良いけど、どうなるか心配しています」と話していました。
毎年法要を行っている極楽寺住職の田中全義さんは「広島大仏の歴史を知ることによって、平和の大切さということをありがたいものとして感じ取っていただいて、伝えていくことが大事なんじゃないかと思います」と平和への思いを述べました。
一方、奈良市役所では、屋上に設けられた平和の鐘を仲川市長らがつきました。
非核平和都市の奈良市では、市内48の寺院や教会でも同じ時刻に鐘が鳴らされました。
仲川市長や市の遺族会代表らはそのあと、広島のある西の方角に向かって花を手向け、原爆で犠牲となった人を追悼しました。
奈良市では、9日の長崎原爆の日にも平和の鐘を鳴らすことにしています。
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