4月~6月期の法人企業景気予測調査 県内企業の景況判断 4期ぶりのプラスに
2023.06.16 18:42
- 県内企業の2023年4月から6月期の景況感を示す指数は4期ぶりに全産業でプラスとなり、県内経済の持ち直しが感じられる結果となりました。
- 景況判断は奈良財務事務所が3カ月ごとに行う調査で景気について「上昇」と答えた企業から「下降」と答えた企業を差し引いた指数で示したものです。それによりますと県内企業の今年4月から今月にかけての景況判断指数は全産業で、プラス5.0となり4期1年ぶりに「上昇」が上回りました。
- 業種別では、製造業がプラス7.0で6期ぶりのプラスに転じました。非製造業もプラス3.4で前回のマイナスから回復しました。これは、新型コロナが5類に移行したことに伴う外出意欲の高まりで、製品やサービスの需要が増加していることや製造業では販売価格上昇などによる売り上げの増加が要因とみられます。先行きについては、来月からの3カ月間は今月末で全国旅行支援が終了することなどから一旦は落ち込むものの秋の観光シーズンを迎える10月からの3カ月間は再び持ち直すと見込まれています。奈良財務事務所は「新型コロナの5類移行などで経済活動が活発になっていることが伺える。今年度、増収増益を見込んでいる企業も多く県内経済は持ち直しの動きがみられる。」としています。