官製談合防止法違反など 天川村・元課長の男の初公判
2023.10.05 17:58
- 災害復旧工事の入札で工事費などを漏らしたとして、官製談合防止法違反などの罪に問われている天川村の元課長の男の初公判が開かれました。
- 官製談合防止法違反、加重収賄などの罪に問われているのは天川村の元産業建設課長・弓場儀一郎被告（５６）です。
- 起訴状などによりますと、弓場被告は、２０１８年から２０２１年にかけて村の災害復旧工事など５件の入札をめぐり、建設業の男性に工事費などを漏らし、その見返りとしてあわせて１００万円を無利子・無担保で借り受けたとされています。
- ５日、奈良地裁で開かれた初公判で、弓場被告は起訴内容を認めました。検察側は「入札の公正や公務員に対する社会の信頼が大きく損なわれた悪質な犯行」として、懲役４年、追徴金１００万円を求刑しました。一方で弁護側は、弓場被告が反省していることや、懲戒免職処分となり得られるべき退職金が得られず社会的な制裁を受けたとして執行猶予付きの判決を求め、追徴は過重な刑罰であると述べました。判決は１１月２２日に言い渡されます。
