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奈良のニュース
香芝・王寺共同運営のごみ処理施設めぐり　王寺町が組合分担金約２９２万円の返還求め提訴
2023.08.03 19:02
　王寺町と香芝市が共同で運営する、新しいごみ処理施設の地元対策費をめぐって対立している問題で、王寺町は３日、香芝市の福岡市長が管理者を務める香芝・王寺環境施設組合に対して、差し引かれた分担金の返還を求める訴訟を奈良地裁に提訴しました。


　訴状などによりますと、香芝市尼寺にあるごみ処理施設「美濃園」は、香芝市と王寺町が事務組合をつくり４０年に渡り共同で運営してきましたが、施設の老朽化に伴い建て替えが行われています。

王寺町は２０２３年１月、建設に関する周辺道路の整備などの地元対策費をめぐり、町に支払うべき債務がないことを確認する訴訟を奈良地裁に提起しています。

王寺町はこの地元対策費の支払いを拒否していましたが、令和４年度末に組合から返還された分担金のうち、約２９２万円余りが地元対策費として差し引かれていたとして、３日返還を求める訴訟を新たに奈良地裁に起こしました。


王寺町の平井町長は「係争中の訴訟の結果が出ていない段階で、組合分担金から強行的に相殺することは混乱を招く暴挙で許容できない」とコメントしています。


なお、組合の管理者で香芝の福岡憲宏市長は「訴状が届いていませんので詳細はわかりませんが、施設建設にかかる関連事業は組合の事業であるので、負担をそれぞれ求めているものでございます。」とコメントしています。


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