県内の路線価 観光客戻り 北部では上昇に転じる
2023.07.03 18:58
- 相続税や贈与税の算定基準となる路線価が公表されました。北部では観光客が戻り上昇に転じた一方で南部では下落傾向が続いています。
- 路線価は、1月1日を評価時点として1年間の地価変動などを考慮した、道路に面する土地の1平方メートルあたりの評価額です。県内、4つの税務署のうち奈良税務署管内では近鉄奈良駅前の奈良市東向中町の大宮通りが1平方メートルあたり73万円となりました。新型コロナの感染症法の位置づけが5類に移行し、観光客の数が戻りつつあることから、前の年より5.8%上昇しました。このほか葛城税務署管内では、橿原市の近鉄大和八木駅前南通りが29万5千円で1.7%上昇しました。一方で、吉野税務署管内は近鉄下市口駅前で3万6千円となり前の年より5.3%下落しました。人口減少や高齢化の影響で、10年連続下落が続いているといい、県南部の課題が改めて浮き彫りになりました。