県立橿原考古学研究所附属博物館 速報展「大和を掘る」
2023.08.16 18:10
- 県内の遺跡で2022年度に行われた発掘調査の成果を中心に展示する速報展が、県立橿原考古学研究所附属博物館で開かれています。
- 県内の遺跡の発掘調査で得られた最新の成果を展示し、多くの人に知ってもらう速報展「大和を掘る」。今回は、31の遺跡から出土した遺物など、452点の資料が揃いました。入ってすぐ目に留まるのは、奈良市の富雄丸山古墳から出土した埴輪です。
-
- 塀のような囲いの中に家形の埴輪が入っており、湧き水を使って祭祀をした施設をかたどったものといいます。また、かつて平城京の七条二坊だった場所からは、当時、掘られた穴からウシの骨が見つかりました。平城宮から南へ離れた場所にあり、この地域に住んでいたとされる役人たちが、動物を利用して暮らしていたことを今に伝えます。骨はアゴと脚の一部で、平城京の遺構からウシの骨が出るのは極めて珍しいということです。
- 展示物から、発掘に携わる人の熱量も伝わるこの催しは、9月3日まで開かれています。