飛鳥宮跡発掘調査 舒明天皇時代のものか 大規模な掘立柱塀の跡が出土
2023.11.22 19:03
- 県立橿原考古学研究所は明日香村にある国の史跡・飛鳥宮跡で舒明天皇の飛鳥岡本宮時代とみられる大規模な掘立柱塀の跡が新たに確認されたと発表しました。
- 出土したのは7世紀前半、舒明天皇の飛鳥岡本宮の時代とみられる遺構です。1辺が1mから1.5mの柱穴があわせて13基確認されました。およそ35mにわたって列をなしてならんでおり掘立柱の塀だったと考えられていて過去の調査で確認されているものと合わせるとおよそ45mになるといいます。調査した研究所では飛鳥岡本宮時代の宮殿の重要な建物を区画していた塀の可能性もあるとみています。飛鳥宮跡は舒明天皇から天武・持統天皇まで、歴代の天皇の宮殿が継続的に営まれたとみられています。しかし舒明天皇の飛鳥岡本宮時代の遺構はこれまで断片的にしか見つかっておらず研究所ではこの時代のあり方を知る貴重な成果としています。現地説明会は11月25日と26日に行われます。