3人の写真家を通して見る仏像の美 「観仏三昧」展
2024.07.28 19:57
- 3人の写真家の作品を通して、奈良の仏像の美にふれる展覧会が、奈良市写真美術館で開かれています。
- 奈良を拠点に仏像写真を撮り続けた写真家、工藤利三郎、入江泰吉、永野太造。
- 奈良の古美術写真の草分け的存在である工藤は、明治から大正にかけて活躍。
- 腕の欠けた興福寺の阿修羅像など、修理される前の文化財の姿を多く記録しており、歴史的資料としても
- 高く評価されています。
- 主に戦後から活動した入江と永野の作品は、県などが制作する「奈良大和路仏像ポスター」に交互に使われた時期があり、仏像の美しさを国内外に広めました。
- 仏像を祈りの対象として捉え、余白を残した表現をとる入江に対し、永野は上からライトを当てて仏像の特徴をくっきりと写し出すなど、それぞれの作品への工夫や思いが感じられます。
- この展覧会は9月1日まで開かれています。