県内の児童相談所 児童虐待の相談件数 1割減少
2023.09.12 18:25
- 2022年度、子どもが親などから虐待を受けたとして、県内の児童相談所が相談を受けて対応した件数は、前の年度より1割ほど減少したことがわかりました。

- 県の発表によりますと昨年度、18歳未満の子どもが虐待を受けたとして、県内の児童相談所が対応した件数は1639件、県内市町村が対応した件数は2856件で、いずれも前の年度より減少しました。

- 児童相談所における虐待の対応件数は、全国では過去最多を更新していますが、奈良県内では5年間横ばい傾向が続いています。内容別で最も多かったのが、子どもの前で家族に暴力をふるったり言葉で脅したりする「心理的虐待」で県、市町村ともに約半数を占めています。また虐待を行う人で最も多いのは県、市町村ともに実の母親、次いで実の父親となっており、合わせると、実の親が9割前後にのぼっています。

- 一方、虐待を受けたなどとして児童相談所などが昨年度支援の対象としていた子どもの数は6591人で、前年度より大幅に増えています。これについて県では「虐待に対する認識が高まる中で、相談所でも支援を終了する判断が慎重になってきているのではないか。引き続き虐待の未然防止と早期対応のため関係機関との連携強化を図っていく。」としています。