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奈良のニュース
奈良市の小学校でいじめ 担任の不適切対応も判明
2023.12.07 09:51
 奈良市立の小学校で当時小学3年の女子児童がいじめを受けたとして、市教育委員会が重大事態と認定しこの程、調査報告書をまとめました。その中で「わたしは死ねばいいのに」などとノートに記した児童に対し、担任の教諭が花丸を付けるなど不適切な対応があったことも分かりました。


 市教育委員会によりますと、女子児童は2021年の2学期から2022年12月までに同級生に足を蹴られたり、手をひねり、突き飛ばされたりするなどの被害を受けたといいます。

市教育委員会が2022年11月、いじめ防止対策推進法に基づく重大事態と認定し、調査を行ったところ、あわせて12件のいじめを確認したということです。


 市教委の北谷雅人教育長は、「被害者の感情に寄り添った姿勢が不十分であったのではないかと思っています。そういう意味では早期に解決に至らなかったことについては反省しているところです。」と記者会見で謝罪しました。


 また、2022年6月、女子児童が担任に提出したノートに「わたしは死ねばいいのに。」などと自殺をほのめかす内容を書いたにも関わらず、担任が花丸を付けた上、あなたはできるという意味の英文を記入していたことも分かりました。花丸について担任は本人からの要望があり、英文は励ます意味があったと話しているといいますが、市教委は「配慮に欠く行動と言わざるを得ない」としています。

 一方、女子児童側の代理人弁護士も記者会見を開き、花丸について要望した事実はないと否定しました。代理人によりますと女子児童はいじめにより適応障害などと診断され、現在も学校生活に影響があるということです。

なお奈良市は近日中に今回のいじめに関する調査報告書を公表することにしています。