天理大学創立100周年記念 漱石・子規・鷗外 ―文豪たちの自筆展―
2025.04.10 19:16
- 明治の文豪たちの、自筆原稿を集めた展覧会が開かれるのを前に、天理大学附属天理図書館で披露されました。

- この展覧会は、天理大学の創立100周年を記念して開かれるもので、近代文学に大きな影響をもたらした、明治時代の作家による自筆の原稿などが展示されます。
- このうち、夏目漱石は原稿をあまり手元に残さなかったとされますが、愛好家らによって大切に受け継がれたものを、このほど天理図書館が手に入れたといいます。「吾輩は猫である」の第10章は、62枚分の原稿が完全な形で揃っています。

- そのほか「坊っちゃん」や、正岡子規が主催する句会に漱石が参加した様子がうかがえる「子規庵句稿別集」、俳句を通じてこの2人とも親交があった森鷗外の「魔睡」なども展示されます。

- 手書き原稿には、様々な推敲の跡や編集担当者による書き入れなどが残り、物語が世に出る前の息づかいが聞こえてきそうです。
- 3人の文豪の自筆原稿を集めた貴重な展覧会は、5月から東京で、10月からは天理大学附属天理参考館で開かれる予定です。