明日香村 石神遺跡 新たな塀の跡 大規模な区画か
2025.03.06 18:34
- 飛鳥時代に、国内外の賓客をもてなす施設などがあったとされる明日香村の石神遺跡の発掘調査で、新たに南北方向の塀の跡などが見つかりました。

- 石神遺跡には、飛鳥時代に迎賓館の役割を担った建物や役所などがあったとされています。
- 2023年度の発掘調査では、7世紀後半から末とみられる東西方向の塀の跡が確認されており、今回はその東側で発掘調査が行われました。その結果、東西方向の塀はさらに約21メートル東に延び、そこから北に折れることが分かりました。南北方向の塀は約6.3メートル確認され、さらに北に延びるとみられます。
- これまでの発掘調査の成果を踏まえると、塀に囲まれた区画は、東西に長さ約133メートル、南北に95メートル以上の大規模なものだと考えられるということです。

- 石神遺跡では、7世紀後半から末にかけて役所の存在が推定されていて、その関連が注目されます。また、7世紀前半から中ごろの塀の跡などは見つかっておらず、今後の調査について奈良文化財研究所は―
- 奈良文化財研究所 研究員 谷澤亜里さん
- 「(今回の調査よりも)古い時期の塀は、もっと東に伸びていると考えているので、それを追ってもっと東に調査を進めていくことも考えています」
- なお現地見学会は、3月8日11時から行われる予定です。
