大和文華館 特別企画展 「隠逸の山水」
2023.03.23 18:30
- 山や川、湖など美しい自然の風景を描き出した山水画の特別企画展が、奈良市にある大和文華館で開かれています。
- 山水画は、中国で生まれた絵画のジャンルで日本では室町時代に禅僧らによって描かれるようになり、その後も、いわゆる文人画家、たちによって多くの名作が生まれました。この企画展では「隠逸の山水」と題し、山水画の根底にある俗世間から逃れ山野に隠れ住む暮らしへの憧れを描いた作品など29点が展示されています。
- こちらは、室町時代の禅僧・周文が描いたと伝わる重要文化財の作品で小舟に乗っている人物が、山中の建物へと向かっている様子から、山に隠棲する友人を訪ねる場面を描かれたことが想像できます。また、墨の濃淡で霧深い山中の大気感を表現した優れた技法も楽しむことが出来ます。
- 大和文華館 学芸部 仁方越洪輝さん
- 「山水画というのは美しい山とか川の風景が描いてあるものですので、是非、野山に遊びに行くような気楽な気持ちで楽しんでいただけたらと思います。」
- この企画展は、4月2日まで開かれています。