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富雄丸山古墳「蛇行剣」に新発見!柄などに漆
2023.06.27 18:46
奈良市にある国内最大の円墳・富雄丸山古墳から出土した鉄製の剣について、柄などに漆を使った装具の跡と赤色の顔料の付着が確認されたことが新たに分かりました。
4世紀後半に造られたとされる富雄丸山古墳は、直径109mの国内最大の円墳です。奈良市教育委員会が県立橿原考古学研究所の協力で、去年10月から行った発掘調査の結果、墳丘の「造り出し」の部分から盾のような形をした銅製の鏡と刀身がうねった巨大な「蛇行剣」が見つかり、注目を集めました。その後、出土品のクリーニングなど保存のための処置が進められていて、27日、蛇行剣が初めて報道陣に公開されました。
本田記者
「全長2メートル30センチを超える、長い蛇行剣。今回の注目点はこの柄の部分です。」
土やさびを取り除くクリーニング作業は、現時点で片面の処置が終わったといい、その結果、柄頭などで漆を使った装具の跡が確認されたといいます。また、柄頭・柄口・鞘口の漆表面には赤色の顔料が付着していることも確認され、鉱物の辰砂が使われていることがわかりました。
このほか、鞘が木製であることも新たに分かり、県立橿原考古学研究所などでは今後、もう一方の面の処置を行うとともに、詳しく調査していくとしています。
県立橿原考古学研究所 岡林孝作さん
「剣そのものが非常に大きいので装具も当然キングサイズだと思うんですよね。下の面は下に土があるので、潰れていない可能性があると予想される。装具の様子がよく残っていれば非常に面白いなと思います。」
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