安倍元総理銃撃事件 奈良地検 山上被告を4つの罪で追起訴
2023.03.30 18:43
- 去年7月、安倍元総理が銃撃され死亡した事件で、すでに殺人と銃刀法違反の罪で起訴されている山上徹也被告について奈良地検は30日、武器等製造法違反など4つの罪で追起訴しました。
- 奈良市の無職・山上徹也被告42歳は去年7月、奈良市で街頭演説中だった安倍元総理に手製の銃を発射し殺害したなどとして、殺人と銃刀法違反の罪でことし1月に起訴されています。奈良地検は30日、この事件に関連して山上被告を4つの罪で追起訴しました。起訴状によりますと山上被告は自宅で金属製の筒や配線コードなどを材料として6丁の銃を無許可で製造したとして武器等製造法違反の罪の他、奈良市内で黒色火薬を無許可で製造したなどとして火薬類取締法違反の罪、事件前日に旧統一教会の関連施設が入る建物に向けて試し撃ちをし、壁を傷つけたなどとして銃刀法違反と建造物損壊の罪にも問われています。
- なお、銃撃によって選挙の自由を妨害した公職選挙法違反については嫌疑不十分で不起訴とし、奈良地検は「被疑事実を立証するに足りる十分な証拠はないと判断した」としています。事件は今後、裁判員裁判で審理される見通しで、事件の全容の解明が注目されます。