江戸時代に製作された能の絵を展示 企画展「狩野派 能絵 二十三枚」
2023.09.12 18:24
- 華やかな能楽の演目を絵で示した「能絵」の企画展が、奈良大学図書館で開かれています。

- 企画展に並ぶのは、室町から江戸時代にかけて栄えた日本最大の絵師集団「狩野派」によって製作されたとされる能絵23枚です。こちらは、奈良が舞台の演目「采女」の能絵です。

- 表情などが細密で、手にした扇子には金泥が使われ、美しく描かれています。江戸前期には、多くの能絵が製作されていますが、その中には構図や装束の色や模様など類似するものも多く、特定の見本をもとに作られたと考えられています。能楽研究が専門の三宅晶子教授は、展示されている作品は絵に活力があり、舞台を見て描いたオリジナルに近く、これが多くの能絵の手本に使われた可能性があるとしています。この企画展は10月14日まで開かれています。
