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奈良のニュース
奈良市の新火葬場訴訟めぐり 奈良市議会特別委 和解案を可決
2023.05.09 18:50

 奈良市の新しい火葬場の用地取得をめぐる裁判で、奈良地裁が示した和解案について市議会の特別委員会で9日審議が行われ、賛成多数で議案が採決されました。


 奈良市の火葬場をめぐっては、市が、建設するための土地を鑑定評価額の3倍以上の価格で購入したとして、住民訴訟が起こされ、仲川市長と元地権者にあわせて約1億1600万円の支払いを求めることを奈良市に命じる判決が確定していました。


市は、市長らに損害賠償を求め奈良地裁に提訴していましたが、奈良地裁は「市に損害はあったものの、用地の早期取得により損害額以上の財政負担を回避できた」などとして、4月25日付けで和解条項案を示しました。それにより、仲川市長と元地権者の賠償額は、それぞれ3000万円ずつが相当であるとしました。

9日市議会の特別委員会では、この和解案について審議されました。

委員からは「和解案の受け入れは今後の公共事業での用地取得が形骸化される恐れがある」や「和解案を受け入れて賠償額を確実に回収すべき」などの意見が出されました。


議論の結果、賛成5、反対4、棄権2の、賛成多数で議案が採決されました。

和解案は、10日の臨時市議会本会議で採決され、最終的な判断が示されます。


これを受けて仲川市長は報道陣の取材に対し、「まだ今日は委員会(での可決)という段階ですので、明日の状況を見てみないと確定的なことは申し上げられない。そういった意味では引き続き、緊張感をもって対応していきたい。住民訴訟に基づく判決についてはすでに確定していますが、市民の利益になるようにと考えてこれまでも意思決定してきたということは、自信を持って申し上げられると思っております」と述べました。