万葉集を現代の奈良弁で訳し大人気! 作家・佐々木良さんが奈良大学で特別講義
2023.12.04 18:40
- 万葉集を現代の奈良弁で訳したユニークな本が人気を集める作家の佐々木良さんが、奈良大学で特別講義をしました。
- 今どきの言葉、しかも奈良弁で万葉集を訳した「愛するよりも愛されたい」という本は、14万部を発行したベストセラー。万葉集の研究者で、作品の存在をいち早く知った国文学科の鈴木喬准教授がSNSでその素晴らしさを発信して作者の佐々木さんとつながり、4日の特別講義が実現したといいます。講義のテーマは「万葉集を訳すること、超訳を出版すること」。佐々木さんは、「『ヤバい』という言葉の使われ方が時代で変遷したように、万葉集も令和の言葉を使って残したいと思った。」などと作品づくりの動機を語りました。そして、若い女性向けの雑誌を読んで若者言葉にふれ、それらを使ってコミカルに表現したなどと述べました。
- また、コロナ禍でSNSを使って発信した作品が書籍となり、メディアに取り上げられてヒットしたエピソードを紐解き、新しい価値の創造やキャリアイメージといった分野にも話が広がりました。聴講した学生らは、言葉への思いを深めるひとときを過ごしました。