小規模・零細企業に息切れ 今年度上半期の倒産件数 コロナ前水準に
2023.10.18 18:24
- ２０２３年度上半期に倒産した県内企業は５１件で、新型コロナ前の２０１８年度上半期以来、５年ぶりに５０件を超えました。新型コロナへの支援策で抑制されていた倒産件数が、コロナ前の水準に戻ったとみられます。
- 民間の信用調査会社、東京商工リサーチ奈良支店によりますと、２０２３年４月から９月に、１０００万円以上の負債を抱えて倒産した県内企業は５１件でした。５０件を超えるのは新型コロナ前の２０１８年度以来、５年ぶりです。倒産企業の約９割は従業員４人以下の小規模零細企業が占めました。
- 産業別にみると「サービス業他」が２４件と半数近くを占め、次に「建設業」が１２件などとなっています。新型コロナウイルス関連の倒産は１３件でした。東京商工リサーチ奈良支店は「深刻化する人手不足や物価高に対応できる企業と、できない企業との格差が拡大している。新型コロナ対策の、いわゆるゼロゼロ融資の返済が始まったことが引き金となって、今年度下半期に向け、小規模零細企業中心に倒産が増える可能性がある。」としています。
