「持ち直している」と前回判断を据え置き 県内の経済情勢報告
2023.05.12 18:24
- 奈良財務事務所は、2023年2月から4月までの県内経済情勢報告で、県内経済は緩やかに回復しつつあり「持ち直している」と前回の判断を据え置きました。
- 県内の経済状況をまとめた県内経済情勢報告は、3ヵ月に1回発表されています。個人消費では、百貨店やスーパーなど、物価上昇による消費者の購買意欲の低下により、足踏みの状況にあるものの、全国旅行支援などによって国内の観光客やインバウンドが増加しており「緩やかに回復しつつある」としました。
- 生産活動では、半導体や食料品関連で、国内を中心に需要が高まっているとして「原材料価格高騰の影響がみられるものの、持ち直しつつある」としました。また、調査における全産業で人手不足がみられることから、雇用情勢でも「持ち直しつつある」と判断。今回の総括判断は「県内経済は持ち直している」と、去年7月の判断以降、3期連続で据え置きました。奈良財務事務所は経済の先行きについて「全国旅行支援などで観光客が増えると、経済の持ち直しが期待されるが、食料品を中心に物価上昇しており、消費や生産への影響に十分注意する必要がある」としています。