電話でお金の話が出たら詐欺! 特殊詐欺被害 件数・被害額ともに増加
2023.05.19 19:06
- 2023年1月から4月末までに県内で確認された特殊詐欺の被害は件数、被害額ともに去年より増加しており警察が注意を呼び掛けています。
- 県警によりますと、今年4月末までの特殊詐欺の認知件数は77件で、前の年の同じ時期に比べて18件増加しました。また被害総額も約1億9800万円で去年より6600万円ほど増えています。県内では、市役所の職員などと名乗る人物から電話があり、医療費などの還付金手続きと偽って暗証番号などを聞きだす手口や、キャッシュカードが不正に使用されているため預かる必要があるなどと騙ってだまし取るなどの手口が見られます。また5月に入って、被害額が1000万円を超える特殊詐欺も確認されています。県警によりますと桜井市内に住む80代の男性の携帯電話に偽のショートメールが届き、NTTファイナンスを名乗る男から「有料サイトにアクセスしており料金が未納になっている。訴訟を起こされる可能性がある」などとうその説明を受けたほか、日本個人データ保護協会を名乗る男からも、「これまでに支払ったお金の返金を受けるために40万円振り込んでください」などと、繰り返し金銭を要求されたということです。男性は1月からの1カ月半の間で、37回にわたり詐欺グループの指定した口座に振り込んでいて、被害額は約1800万円にのぼるということです。県警は「電話口でお金の話が出たら詐欺を疑い、家族や警察に相談してほしい」と呼びかけています。またNTT西日本などは特殊詐欺対策として70歳以上の人がいる世帯を対象に発信元の電話番号を表示するナンバー・ディスプレイなどを無料にするサービスを始めています。