新たなガイドライン策定へ 「奈良のシカ」保護施設 検討部会
2024.12.03 18:59
- 国の天然記念物に指定されている「奈良のシカ」の保護や管理について話し合う県の部会が開かれました。
- 会議には県や有識者、奈良の鹿愛護会など12人が出席しました。シカの保護施設「鹿苑」では農業被害を出したシカを「特別柵」で収容しており、過密・栄養失調の問題などが表面化していました。
- これを受けて、県の部会では鹿苑のあり方や飼育環境の改善に向けて話し合いを進めています。3回目の会合となった2日は、獣医学ワーキンググループを設置し、シカの管理などについてのガイドラインを策定することが決まりました。県からは適正な量のエサを与えることや、適切な収容環境を整備するなどの骨子案が示されました。
- 検討部会リーダー 元京都大学大学院講師 村上興正さん
- 「国際的には動物福祉という観点からガイドラインができている。奈良のシカについても同様の視点で扱う必要がある。来年度末にはガイドラインを出したい。」