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奈良のニュース
吃音のある若者が接客　「注文に時間がかかるカフェ」に向け準備
2023.04.06 18:40

　吃音症の若者がスタッフを務める「注文に時間がかかるカフェ」が４月９日、１日限定で橿原市にオープンします。その準備風景を取材しました。

木野桜良さん

「注文に時間がかかるカフェにご来店ありがとうございます。注文に時間がかかるカフェのスタッフは全員吃音者です。」

「注文に時間がかかるカフェ」は、話すときに言葉が滑らかに出ない吃音のある若者に接客を通して勇気を持ってもらうとともに、来場者に吃音について知ってもらおうと全国各地で開かれています。

　４月９日に県内で初めて開催されるのを前に、この日は奈良や大阪、和歌山から４人が集まり、接客の練習などをしました。

奈良での独自のサービスとして考えたのは…。

角谷祐実さん

「吃音についてのことを書いたカードを渡そうってなって、じゃあもっと使ってもらえる形はどうなるかっていうのを考えたときに、しおりの形だとずっと使ってもらえるなということで。」


　１００人に１人いるとされる吃音。なかには話し方をからかわれたり、症状を正しく理解してもらえなかったりといった経験をしている人もいます。カードにはこんな言葉も…。

佐々木琉太さん

「『人生の主人公は自分しかいません』というのは、自分に向けてでもあるんですけど、やっぱり自分の人生なので、自分らしく頑張ってほしいなという思いを込めて書いています。」


　将来への一歩を踏み出すため開店準備は続きます。

木野桜良さん

「吃音は発話障害なんですけど、発話障害と聞けば全然しゃべらない子というイメージを持たれることが多いと思いますが、全然そういうことはないので、普通にいろんな人たちと仲良くなりたいっていう気持ちはあるので、どんどん話しかけてもらったらうれしいなっていうのが一番の思いです。」


「注文に時間がかかるカフェ」は４月９日、午後１時から午後５時まで橿原市上品寺町のデイサービス絆で開かれます。


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