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奈良のニュース
元興寺 秋季特別展「内部を視る-文化財とX線-」
2024.11.13 18:08

 文化財の調査や修理の際に用いられるX線透過撮影の成果などを紹介する特別展が奈良市の元興寺で開かれています。


 この特別展では、これまで元興寺文化財研究所が行ってきたX線調査の歴史や成果をパネルなどで紹介しています。こちらのパネルは、埼玉県の稲荷山古墳から出土した鉄剣を研究所がX線撮影した際に、錆の下に文字が刻まれていることが分かった時のものです。


そこには、大王の名前や「辛亥」という時代が分かる銘文が記されており、その時代に大王の勢力が広範囲に及んでいたことが明らかになり、その後、国宝に指定されました。


X線撮影では、金や銀など金属が明るく写るといいます。こちらは、著色智光曼荼羅図の修理が行われた際に撮影されたものです。板をつなぐ釘が錆びて染み出している劣化の様子や、金の粉末を溶いた顔料を使用している部分が分かり修復作業に活用されました。


文化財の調査や修復に大きな役割を果たすX線撮影に焦点をあてた秋季特別展は、11月17日まで開かれています。