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奈良のニュース
投資をすすめ　金をだましとる　投資詐欺被害者が当時の心境明かす
2024.01.18 18:34

　投資を勧め金をだましとる投資詐欺。２０２３年の認知件数は、前の年よりも大幅に増加しました。実際に詐欺にあった被害者が明かした手口とは・・。

　警察によりますと、２０２３年１年間に確認された投資詐欺の件数は５６件でした。また被害総額はおよそ９億３９００万円で、２０２２年よりおよそ８億８７００万円増加しています。


実際に詐欺にあった８０代女性に話を聞きました。

女性は２０２３年５月頃、ＳＮＳに表示された投資に関する広告をタップしたところ、画面が切り替わりある人物と連絡先を交換。その後投資のグループチャットに参加したといいます。


グループ内では投資家と名乗る人物についてのやり取りがあり、その人物の「言うとおりに投資をしたら儲かった」という話が多く、女性は投稿されていた投資アプリをインストールしました。

そして、指定された口座に５０万円を振り込むと利益がアプリ上で確認できたことから、女性はわずか４カ月であわせて１６回およそ４６００万円を口座に振り込んだといいます。


「あんまりスマホも上手じゃないのですが、やっぱりできたときの快感ですかね。そういうのを楽しみながらゲーム感覚でやっていたと思います自分の口座を確認したら、そこでお金（利益）が増えていきました」

その後はアプリに１億５０００万円の利益が表示されていましたが、グループから退会させられたことなどを不審に思った女性は警察に相談したといいます。


詐欺だったと気付いた今、当時を振り返ると・・・

「振り込み口座が点々と変わったんです。やっぱりそれがおかしかった。今考えたら絶対おかしいですけど、そのときはもう信じてました」


子どもたちのためにお金を増やそうと考えた気持ちを踏みにじられた女性。

犯人に対して思うこととは・・・

「子どもたちとか、私もあのとき言っていたらよかったかなと思ったりしましたけどね。でも本当にもうちょっとしんどいですね。犯人が憎いですね」


県内では２０２３年１２月にも生駒郡の男性が投資の名目で、４２８０万円をだましとられる被害が明らかになっています。

２０２４年から個人投資家のための税制優遇制度ＮＩＳＡが拡充されたこともあり、個人の投資への関心が高まっています。

警察ではＳＮＳなどで投資やお金の話が出た場合は疑い、友人や警察などに相談するよう呼び掛けています。

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