銃撃事件の公判前整理手続公開を求め フリージャーナリスト 江川紹子さんらが要望書
2023.04.20 18:41
- 安倍元総理銃撃事件に対する裁判をめぐり、フリージャーナリストの江川紹子さんらが代表を務める団体が、初公判前に行われる手続きを、公開するよう求める要望書を20日、奈良地裁に提出しました。
- 要望書を提出したのは、フリージャーナリスト・江川紹子さんら司法情報公開研究会です。刑事事件では、初公判が開かれる前に裁判所と検察官、弁護人の三者が、裁判の争点を整理する手続き=「公判前整理手続」を行うことになっています。
- 江川さんらは2022年7月に奈良市で起きた、安倍元総理銃撃事件で殺人などの罪で起訴された山上徹也被告の裁判について、この手続きを法廷で公開し、各回の内容を文書などで公表するよう20日、奈良地裁に求めました。要望書では歴史的な重大事件で国民の注目が集まっていること、公開は法律で禁じられておらず、傍聴を許可した前例があること、また事件をめぐってSNSで根拠のない情報が広がっていることをあげ、裁判が公正に行われていることを明らかにし、裁判に対する信頼を確保するためにも、公開が必要だと指摘しています。
- フリージャーナリスト 江川紹子さんは
- 「全国民が何かしらの関心を持っている。大きな事件だからこそ、透明性を高く持ってほしい。(公判前整理手続が)オープンになっている、誰もが確かめることができるということは、陰謀論に力を持たせないという意味ではとても大事なことじゃないかと思います。」と話しています。