新型コロナの影響も 去年の労働災害件数 約1.8倍に増加
2023.06.08 18:22
- 2022年、県内で発生した労働災害は、新型コロナのクラスターの発生などで前の年の約1.8倍に増加していることが奈良労働局のまとめで分かりました。
- 奈良労働局によりますと2022年の労働災害による死傷者数は2837人でした。この数は前の年の約1.8倍になっていますが、このうち1514人は新型コロナウイルスに感染した労働者で、病院や社会福祉施設といった保健衛生業が9割を占めています。労災事故の原因では、新型コロナなどを含む「その他」を除くと、「転倒」が12.3%と最も高く、次いで「墜落・転落」が7.4%でした。また、労働災害による死亡者数は去年より5人減った4人で、災害事例としては墜落・転落が2件、交通事故が1件、新型コロナが1件でした。
- 奈良労働局は「労働災害は後を絶たず、高年齢労働者の事故も増えているので、基本の安全対策を徹底してほしい」としています。