東大寺二月堂のお水取り 夜空を焦がす 「籠たいまつ」
2023.03.13 18:29
- 大和に春を告げる東大寺二月堂のお水取りで12日、ひときわ大きな籠たいまつが上がりました。
- お水取りの名で知られる東大寺二月堂の修二会は、練行衆と呼ばれる僧侶が人々にかわって懺悔し平和と国の安泰などを祈るものです。奈良時代に始まり一度も絶やすことなく続けられてきました。たいまつは3月1日からの本行期間中、練行衆を導く明かりとして毎日灯されていて、なかでも12日は「籠たいまつ」と呼ばれるひときわ大きなたいまつが上がりました。燃え盛る籠たいまつを持った童子が二月堂の舞台を駆け抜けると真っ赤な火の粉が舞い散りました。
- 修二会は13日未明に井戸から「香水(こうずい)」を汲み上げて十一面観音に供えるお水取りが行われました。15日にすべての行が終わるとまもなく大和に春が訪れます。