山下県政がスタート 県予算の一部の執行停止を指示
2023.05.08 18:56
- 4月行われた県知事選で初当選を果たした山下真新知事が8日、県庁に初登庁しました。そして、荒井県政時代に決まった2023年度の県予算の一部の執行停止を指示したと明らかにしました。
- 午前10時すぎ、県庁に到着した山下知事はおよそ200人の職員らに大きな拍手で迎えられ、笑顔で花束を受け取りました。山下知事は、4月行われた県知事選で日本維新の会公認の知事候補として大阪以外で初めて当選しました。公約として、ハコモノ行政からの転換でうまれた財源をもとに、教育無償化や、子育て支援などを掲げていました。
- 山下知事は就任式で職員を前に、「今後、奈良県政は大きく変わっていくと思う。事業の必要性、費用対効果、公平性、公正性、透明性、競争性の6つの視点に基づき仕事のやり方を見直してほしい」と訓示しました。また、関西広域連合への全面加入を目指す意向も示しました。そして、記者会見で公約実現のため、県予算の一部の執行停止を指示したと明らかにしました。
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- 山下知事
- 「選挙で(事業予算の)見直しをうたった以上そのまま執行するわけにはいかないということで今回予算執行の一旦停止ということを先ほど庁議で関係部局長に指示を致しました。執行するしないの判断は早急に示さなければならない。」
- 山下知事は8日付けで、執行の一旦停止を指示した事業として、五條市の大規模広域防災拠点の整備や、平城宮跡を通る近鉄奈良線の宮跡外への移設。また、リニア中央新幹線の新駅と関西国際空港を結ぶ鉄道の整備、大和平野中央田園都市構想の推進などをあげました。一旦停止を指示した予算の合計はおよそ80億6900万円になるということです。今後は、関係幹部職員と見直しを進め、6月上旬までに最終判断するということです。
- ※なお、県は6月13日、対象となる事業が含まれていなかったとして、執行の一旦停止を指示した予算の合計をおよそ98億5000万円に訂正しました。