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奈良のニュース
通行止め解除から約1カ月半 「下北山村夏祭り」花火が夜空を彩る
2024.08.16 18:36

 国道169号の通行止めが解除されてから約1カ月半。下北山村では、花火が夜空を彩る「下北山村夏祭り」が開かれました。


 山間に打ち上がる花火。見つめる人の表情は明るく、大きな花火に歓声が上がりました。下北山村では去年12月、村内の主要な道路である国道169号で土砂崩れが発生しました。


 一般車両の通行止めは約半年間に及び、観光を基幹産業とする村の経済は大きな打撃を受けていました。6月28日に通行止めが解除されてから約1カ月半。下北山スポーツ公園のキャンプ場には大勢の利用客の姿が見られました。一方で、7月のキャンプ場の売り上げは前の年に比べて6割弱、温泉や飲食店のある「きなり館」で8割程度だといい、通行止め期間中の赤字も重くのしかかります。


下北山スポーツ公園 和田英樹 支配人

「(国道169号が)開通することによっていかに今後赤字幅を縮めていくか、売り上げの方も頑張っていかなあかんなと思います。下北山に一人でも多くの方が来ていただけるように、職員一同頑張っていきたいと思っています。」


 夏休みも中盤に差し掛かった15日、村では夏祭りが開かれました。村民などが歌やダンスを披露し祭りに花を添えました。


 下北山村の夏祭りはここ数年台風や新型コロナの影響を受けていて、通常の規模で開催されるのは実に5年ぶりだといいます。そして、国道169号の通行止めも解除されたことから県内外から多くの人が訪れました。

 

訪れた人は―

「キャンプに来ました。大阪から来ました。すごく楽しいです」


下北山村地域振興課 栗山有佳さん

「無事、夏祭りが開催される前に通行止めが解除されて、村の方がたくさん来ていただいているのでアットホームな部分はありつつも、村外から来られている方も夏祭りのために来たという方もいらっしゃったのですごく嬉しいです。」


 そして夜も更けて午後8時、花火が始まりました。

 花火は、世界遺産「紀伊山地の霊場とその参詣道」の登録20周年などを祝うとともに、国道169号の通行止めで不便な生活を強いられた村民への感謝を表しました。


 土砂崩れによる通行止めを経ていつものにぎわいを取り戻しつつある下北山村。この花火が村を盛り上げる明るい兆しとなるように、願いを込めました。