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奈良のニュース
山下知事 県予算査定結果を公表 県予算から73億5千万円分の執行中止
2023.06.12 18:50

 山下真知事は12日の定例会見で今年度の県予算のうち執行の有無などを検討する査定結果を明らかにしました。見直される予算は約73億5千万円で、荒井前知事の県政からの大きな転換となっています。

 山下知事は5月8日付けで今年度予算に計上されている20項目の大型事業などの執行の一旦停止を指示し、現地視察を行うなど約1カ月、査定を進めてきました。この結果まず、五條市の大規模広域防災拠点については、2000メートル級滑走路の整備計画を見直し防災目的を含む土地活用を検討。磯城郡3町に計画していた大和平野中央田園都市構想については、県立工科大学や球技専用スタジアムは新設せず、雇用創出につながる取り組みを再度検討する方針です。また、近鉄奈良線の移設については、大和西大寺駅の高架化のみを行い、平城宮跡を通る現在の奈良線からの大規模な移設は見直し、リニア中央新幹線についても奈良市附近駅の早期確定には協力するが関西国際空港との接続線は整備しないということです。

 そして2031年に奈良県での開催が内々定している国民スポーツ大会の橿原市内での会場整備については、新たな施設はつくらず既存の施設の改修や近隣府県の会場を借りるなどして対応する方針を明らかにしました。なお査定は、執行の一旦停止を指示した20項目では15項目で予算の全額執行中止・一部中止となり、執行を取りやめる予算は68億1千万円。このほか県の財政当局が費用対効果などを検討したものを含めると全体で29項目、73億5千万円になるということです。

山下知事

「事業の必要性とか費用対効果、他の手法による代替可能性、県と民間の役割分担、そうしたことの検討があまり緻密になされていない。計画自体に無理があるというような計画が少なからず見られたというのが率直な印象です。」

そして執行中止となる予算の今後の活用については―。

「まずは選挙で公約した教育、子育て支援、医療、福祉とか、そういう県民の生活に直接関係のある分野のソフト事業を中心につかっていきます。」

なお、予算の執行中止となる事業の関係自治体とは引き続き協議することで理解を得ていきたいしています。