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奈良のニュース
国道168号歩道橋 架け替え工事費負担めぐり 香芝市が支払い債務不存在確認求め 県を提訴
2025.03.21 19:02

 国道168号に設置されている歩道橋の架け替え工事費の負担をめぐり、香芝市が費用を支払う債務がないことを確認する訴えを起こしました。


 午後1時半ごろ、香芝市の代理人弁護士らが奈良地裁に訴状を提出しました。国道168号、いわゆる香芝王寺道路に設置されている歩道橋は、県が行っている拡幅事業に伴い、2024年2月に架け替えられました。市は、県から架け替えにかかる費用およそ1億3200万円のうち、5100万円あまりを支払うよう求められています。


 市によりますと、市と県は2022年歩道橋の架け替えに関して定める基本協定を締結しましたが、有効期間が2024年12月末で切れており、市に支払う義務がないとして提訴に至ったということです。また、協定では委託契約を結ぶことが前提となっているものの、委託契約を結ばずに金額の合意を得ず工事を行ったことなどが問題としています。


香芝市 三橋市長

「委託契約を締結せずに先に工事を実施して、事後的に委託契約を締結するよう迫ってきているんですけれど、そういった事務は行政上ありえない話であって、そういったずさんな事務には公金を支出することはできない。」


 一方、県では、工事完了後有効期間内に市に、委託契約を締結し支払うよう求めたにも関わらず市が応じなかったほか、工事が終わらなければ、市の負担額が確定しないことから、協定締結時には、工事完了後に委託契約を定めることが双方の共通認識だったととしています。