県医師会が会見 今後「トリプルデミック」に警戒を!
2024.10.17 18:44
- 感染症のひとつ、マイコプラズマ肺炎の患者が全国で過去最も多い状況となる中、県医師会は今後、新型コロナやインフルエンザと流行が重なる恐れがあるとして、警戒を呼びかけました。
- 県医師会 安東範明会長
- 「大流行の兆しを示しています。奈良県は、全国の定点報告数(の平均)よりも多い状況になっていて、全国でも上位の方です」
- マイコプラズマ肺炎は、子どもや若者を中心に発生しやすく、発症するまでの潜伏期間が2~3週間と長いため、感染した人が気付かないまま流行を広げる「歩く肺炎」とも言われます。
- 県医師会の安東範明会長は、県内の感染状況は全国平均を上回っており、今後、新型コロナやインフルエンザとの同時流行=トリプルデミックになる恐れがあると指摘して、咳や発熱が長引いたら早めに医師の診察を受け、適切に治療するよう呼びかけました。
- また17日の会見では、元日に起きた能登半島地震を受けて、医師の派遣などを行った活動の総括が示されました。この中で、感染対策が欠かせない避難所での活動に有効な医療用コンテナや、被災地を移動しながら医薬品を届けるモバイルファーマシーといった装備が、奈良県には整っていないことが報告されました。
- 県医師会では、災害時などの医療体制を整えるため、県に働きかけていくとしています。