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奈良のニュース
生活保護の返還金を窃盗か　奈良市職員の男　窃盗の疑いで再逮捕
2023.11.28 18:38

　生活保護受給者に支払った生活保護の過払い分の返還金を盗んだとして、奈良市の職員の男が窃盗の疑いで再逮捕されました。


　警察などによりますと、窃盗の疑いで再逮捕された奈良市の会計年度任用職員・岩本博容疑者６１歳は、福祉部保護課でケースワーカーとして勤務していた２０２３年７月から８月までの間に、過払いだった生活保護の返還金、およそ１０万６０００円を盗んだ疑いが持たれています。


返還金は保護課内の鍵のかかる場所で保管されていて、取り扱いの際には複数人で出し入れすることになっていました。

警察では２０２３年８月に、保管された公金がなくなっていると市からの相談を受け捜査を始めました。

岩本容疑者は「他にも４回くらい盗んでいる」と、容疑を認めているということです。


他にも返還金およそ１９万円がなくなっているといい、警察は岩本容疑者との関連を調べています。

職員の再逮捕を受けて奈良市が夕方、会見を開きました。


市によりますと、保護課では管理職が公金の保管場所の鍵を管理しており、出し入れには管理職の許可が必要だったといいます。

事件を受け現金の取り扱いには管理職を含む３人体制にするほか、執務室に２０２３年度内をめどに防犯カメラを設置する考えを明らかにしました。


また職員の処分については、何らかの形で事実が明らかになったときに検討したいとしています。

なお、岩本容疑者は採用選考の応募で自らが偽造した社会福祉士登録証の写しを使ったとして、偽造有印公文書行使の罪で２７日付けで起訴されています。

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